童具に関して寄せられるさまざまな質問にお答えします。
Question
投げたり、踏んだりするので心配です。
Answer1
愛着が湧くためのヒント
子どもと積木の最初の出合い、その第一印象はずっと子どもの心に残ります。素敵な与え方を考えて与えてあげてください。
●ある朝、突然枕元に「○○ちゃんがきっと大好きになる積み木のお友達をプレゼントします。大切にしてね…お母さんより」そんなメッセージを1枚添えてあげましょう。
●「○○ちゃんお誕生日おめでとう…お父さんが○○ちゃんと同じ子どもの頃に毎日楽しく遊んだ積み木をプレゼントします」
●袋に包んでクリスマスツリーの下に「○○くんの毎日が楽しくなるように遠い国からトナカイにのって運んできました…サンタより」
●「○○ちゃんいつもやさしくしてくれてありがとう…おばあちゃんより」
●朝起きるとお父さんとお母さんがつくった積木の街が部屋中に広がっている、なんていいですね。
こんな心づかいが子どもの心と積み木をまずしっかりと結びつけてくれます。お弁当をつくる時と同じように、子どもの心がホカホカしてくることをしてあげてください。
Answer2
大切に扱う姿を見せてください
最初に積み木で遊びはじめる前に、積木をひとつ両手に包み込むように手にとって、お子さんに話しかけてください。
「ねぇ、あいちゃん、ちょっと見てちょうだい。これが積木の立方体くん。あったかいよ、きっと生きてるんだね。『積み木さん積み木さん、こんにちは』これからあいちゃんと楽しく遊びましょうね」
お母さんは耳をすまします。
「あれ、何か言ってるよ。なになに…『あいちゃんぼくもあいちゃんと仲良く遊ぶのが楽しみなんだ。でもやさしくしてね。投げたり、たたいたりしちゃいやだよ。痛いからね』そう言ってるよ。あいちゃん積み木さんを大切にしようね」
これは1〜3歳児には効果てきめんです。4〜5歳児に通用する場合もあります。子どもはすべての中に生命を感じとろうとしています。だからこんな言葉かけが有効なのです。
そして大人がやさしく積み木に語りかけながら丁寧に遊ぶ姿を見せてあげましょう。それでも積み木を乱暴に扱うようだったら、それは夫婦関係、親子関係に問題があるはずです。「わたしを見て」「ボクを愛して」と信号を発しているのだと思ってください。
Question
お片づけがたいへんで悩んでいます
Answer1
積み木さんのお部屋をつくりましょう
遊び込むことの大切さを考えてみたいと思います。
いまの子どもたちはとっても忙しい。家庭や保育の場、学校で、決められた予定にそって1時間単位または30分単位で動かされています。指示されたことを決められた時間内にやらされることが多いので、当然、遊びは中断、「早く片づけなさい」という注意を1日に何回も受けることになります。
そのため遊びだけではなくあらゆる活動に対して、とことん追求する姿勢、完成度の高いものを求める意欲が育ちません。そして、長い時間の流れの中で自分の活動がどう発展し、完結していくかを読みとる力も開発させずじまいです。これではやがて大きくなって長期的な計画を立てることができなくなり、その場限りの勉強や仕事をしていくことになってしまいます。
ですから、「この場所だけは完成するまで片づけなくていいよ」というスペース、せめて半畳分、子どもだけのアトリエとして確保してあげてください。
Answer2
お片づけは楽しく遊びにするのがコツ
さて、いよいよ完成。心地よい達成感。しばらく楽しんだら、そろそろお片づけです。でも、「一生懸命つくったんだからずっととっておきたい」と思う子は多いのです。そんな時は、写真を撮ってあげてはどうでしょう。
「これからどんなのが出来ていくか、アルバムを作っていこうね」なんて話すと、子どもの喜びも、次の遊びへの意欲もふくらんでいくことでしょう。
親や保育者なら「お片づけがきちんとできる子に」誰もがそう望みます。もちろん大切な習慣ですが、積み木はお片づけが大変だから遊ばないという子どもや親や保育者がいては本末転倒です。
積み木に限らずそもそも片づけは、どこに何があるかを情報整理し、次の機会に自分の活動を豊かにするために行うものです。だから、積み木を箱にしまう時間がなかったらひとまず大きなカゴなどを用意し、そこに入れておけばいいのです。そして、時間のあるときにパズル感覚でケースに詰めていけば、子どもにとって楽しい遊びに変わります。
Question
童具のカタログを見せて、3歳の我が子に欲しいものを選ばせたところ<くむくむ>が欲しいとのこと。早速、お店に行って購入しようと思ったら<くむくむ>より先に<WAKU-BLOCK>で遊んだ方がよいとの説明を受けました。
なぜ<くむくむ>を先に与えてはいけないのでしょうか。
Answer
まず、充分な積み木遊びでバランス感覚を養い、次に脱着技術を要する<くむくむ>を加えることをおすすめします。
童具で遊ぶ場合、創造力は1つの形からいろいろイメージをふくらませて、多様な遊びを生みだす方法と、いろいろな形を組み合わせて、ひとつのイメージを表現する方法との2つによって展開されます。
この活動をイメージのおもむくままに、スイスイ自在に行うには積木が適しています。
<くむくむ>は接合するためのエネルギーと技術が必要になるからです。3歳のお子さんには<くむくむ>の脱着技術は習得に少し時間がかかります。
また、<WAKU-BLOCK>と<くむくむ>の最も違う点は、<WAKU-BLOCK>は積み上げた形がバランスが悪かったり、振動が激しかったりすると崩れますが、<くむくむ>の場合は接合するとことによってそれがなくなることです。本来すべてのものごとはバランスが崩れると成り立たなくなります。あるいはそこに別の力(この場合振動や誤って手足が触れること)が加わると崩れることもあります。この単純で最も基本的な原理を幼児期に知ることが大切です。
よく幼稚園や保育園の先生に聞く話ですが、プラスチックの接合ブロックで遊んでいた時期は保育室をかけまわる子がいて騒々しかったのに、積み木で遊ぶようになってから、すっかり落ちついた雰囲気になったということです。これも積み木を崩さぬように配慮することから生まれたものでしょう。
そして、このバランス感覚は、人間が究極的に求めている調和に対する感覚や感性の根をなすものでもあります。積み木遊びを充分にやったうえで、<くむくむ>を加えた方がいいという理由は以上の理由によります。
Question
<WAKU-BLOCK>と<ケルンブロック>は同じ大きさ、同じ形によって構成されているのに、なぜ2つのものがあるのでしょう。また<ケルンブロック>が白木と茶色の2色ある理由を教えてください。
Answer
<ケルンブロック>は、人数や遊び方によって加えた方がよい場合があります。2色の積み木は、構成遊びやパズル遊びを可能にします。
<WAKU-BLOCK30A>には<ケルンブロック>のすべての部品が収納されています。ですから<ボックス60>を購入されれば<ケルンブロック>の遊びが可能になります。ご家庭では、両方を買い揃えなくてもいいように配慮してあります。
しかし、幼稚園や保育園で多くの子ども達が一緒に遊ぶときに両用は不可能になります。また、母親(保育者)と子どもが一緒に遊ぶときには、それぞれが1つずつ使ってお互いの真似をしながら遊ぶ場合、<ケルンブロック>を用意しておくと便利なこともあります。類似の内容で2つの製品をつくらざるを得なかった理由です。
そして、2色の積み木が用意されている理由は<パターンケース>を使って2次元(平面)の構成遊びやパズル遊びを可能にさせるためです。白と茶の2色で同じ形を同じ数だけ用意してケースにセットすれば、そこから生まれてくるバリエーションは無限です。そして、その活動によって、立体と平面の関係を遊びの中でいつのまにか学んでゆくことができるようになっています。<パターンケース>は年齢に応じて複雑に発展させることができるように3種類用意されていますので、お子さんの発達に応じて利用してください。
Question
4歳の男の子なのですが、8個の立方体や直方体でお話をつくって話すととても喜ぶのですが、そのとき必ず自分もすると言って違うかたちや積み木の数を増やしたりしてしまいます。きっと8個に意味があるはずだよねと思いつつ、どう対応していいかいつも迷ってしまいます。
Answer
8個の積み木で遊ぶ機会もつくり、他の積木を加えて遊んだときは、その思いつきをほめてあげてください。
8個の立方体の意義については『童具子育て講座?8個の立方体』に詳しく述べてありますので、ご一読ください。
しかし、その意味はあったとしても、「ねばならない」わけではありません。遊びで「ねばならない」のは、他者や器物を損傷させたり、他者の自由を侵害する場合に限られます。
8個の立方体だけより、ほかの積み木を加えて遊んだ方が自分のイメージを表現しやすいと気づいて、それを導入しようとする行為は、むしろその思いつきをほめてあげるべきでしょう。これは、より多様なものを統一しようとする意思の表れで、創造活動の基本となる思考法です。
しかし、8個の立方体だけで遊ぶ活動もできればしてほしいので、外出のときに持参し、それしかない状況の中で取り出して遊ばせるのも一案です。このとき、もしお子さんが「他の積木がないとできない!」と言ったら「じゃあ、帰ってからやろうね」と聞き入れてあげることがカンジン。無理強いすると、積木遊びに拒否反応を示すようになることがよくあります。充分に気をつけてください。
Question
<6色ビーズ・大穴>と<6色ビーズ・小穴>はどうやって使い分ければ良いのでしょうか。
Answer
ピンボードや紐通し遊びをするときには1〜2歳児は<6色ビーズ・大穴>を、3歳児からは<6色ビーズ・小穴>がお薦めです。また、積み木遊びの飾りつけには<6色ビーズ・大穴>を、コリントゲームや川すべりなどのビーズ転がしには<6色ビーズ・小穴>が適しています。<6色ビーズ・大穴>でも転がらないことはありませんが止まってしまうものも出てきます。
|