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赤ちゃんの童具

和久洋三の「童具館」は、積み木・木のおもちゃなどの「童具」によって子どもたちの創造力と共生意識を育てます。
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誕生と同時に、まず最初に与えたい童具はボールです

ボールは手の中にすっぽりおさまるかたちです。

開いた一方の手を少しずつ、つぼめていってください。掌の中にはボールがすっぽり納まるかたちがつくられます。つぎに二つの手をつぼめて合わせてみてください。ここにも球形がすっぽり納まるかたちがつくられます。
掌は球形を納めるのに適したようにできていることがわかります。
そして、赤ちゃんのやわらかい手に、角のないまろやかな手ざわりは子どもの心をなごませます。だから生まれてまず触れるお母さんの乳房がまるいのでしょう。

ボールはどこから見ても同じかたちをしていて、いつも全体のかたちが子どもの眼に映ります

●ベビーボール(紐付き)
母親の乳房の感触と同じボール。握力が遊んでいるうちに発達します。

眼の見えない人たちが象の足やしっぽをさわって、象のかたちについての全く違う答えを出したという寓話があります。これは部分的な観察では本質を理解することはできないというたとえ話です。
はじめて出会う赤ちゃんの童具も、いつも全体が眼に映り、部分的なかたちにとらわれないものを与えたいものです。球体はこの条件にぴったり合った唯一のかたちです。パターンやキャラクターをプリントしたものは不要です。
動きにどんな変化があっても、変わらないかたちをしているということは、子どもに動きそのものだけに関心(たとえ無自覚な時期ににおいても)を向けさせることができます。そのためにも単色であることが大切なのです。



ボールはことばの意味を正確に伝える最適の素材です

いつも同じかたちとして眼に映る単色のボールはかたちの一部分に気をとられないですみますから、ことばの意味が正確に子どもに理解されます。
「ゆっくりころがる、早くころがる」
「赤いボール、青いボール」
こうしたお母さんの言葉かけの意味が、ボールによって、はっきりと子どもに意識されていきます。


●ママボール
母親の乳房の感触をした3色のボールは、ハイハイをはじめる頃のお友達

ボールは子どもを発見に導いてくれます

ボールには単純明快な法則性があります。その法則性は中心点から表面までの半径が常に同じであるということによって成り立っています。だから、動きにも一定の法則があるために多くのスポーツやゲームが生まれているのです。
子どもはいろいろなボールを扱いながら、その動きによって球体の特性を発見していきます。たとえばはずみぐあい、ころがりぐあい、ぶつけた壁からのもどりぐあいなどを。同時にの中から数や量、色、位置や方向、動きなどのことがらや法則を感じとっていきます。

ボールは子どもの創造性を開発してくれます

子どもはボール遊びによって発見したボールの動きを遊びの中でくり返しながら、いろいろな活動をまた創造していきます。それは、どんな場所でもひとつボールがあれば、必ずさまざまな遊びをつくりだしていく子どもの姿を見れば、容易に理解できることです。赤ちゃんがボールを投げたり、ころがしたりするのもすでに創造(表現)活動の第一歩を踏み出していることを理解してください。




●カラーボール
木製の球です。椀から出したり入れたりして遊びます。初めはお母さんが椀の中でまわしてあげながら歌ってあげましょう。

ボールはひとつのものがさまざまに変化、発展するすがたを感じとらせます

ボールは扱い方によって、千変万化の動きをみせますが、これはひとりの人間がさまざまな行為をするすがたと同じことです。
すべて眼に見えるものは、さまざまに変化しながら存在しています。ボールはそのことを子どもに感じさせます。そして、そればかりでなく、ボールによって子ども自身もいろいろな活動にさそわれ、自分自身も多様な能力をもっていることを知っていきます。

ボールはさまざまなものや子ども自身のすがたを理解させてくれます

ころがるボール、はねるボール、空に投げられたボール、止まったボール、いろいろなボールのすがたを見て、子どもは犬や猫や鳥などをイメージします。そして、そのことによって、猫なら猫、鳥なら鳥をより深く知ろうとし、知ることになります。
また、ボールに自分のすがたを重ねて、自分自身への関心を深め、自分自身をより自覚するようになります。

●ぽこ
ママの乳首をかたどった鈴入りのおしゃぶり。2種類の音がします。


ボールは身体や手先を発達させ、勘の世界を開発させます

ボール遊びはかならず手を使い、からだを使いますから、その発達をおのずとうながすことになります。そして、その活動のつみ重ねが技や知恵の頂点にある勘を開発します。



ボールは種と類を理解させます

ピンポンのボールはいくつあってもあくまでも特別なひとつの「種」ですが、いろいろなボールがあることは違っていても共通するところのある「類」を理解させます。種別、類別はものごとを考え理解していくうえで基本になるものです。いろいろなボールを与えることはその理解に子どもを導きます。



ボールはものごとを理解していくうえでのモノサシです

長さを計り、表現するものにモノサシがあります。音を計り、表現するものに楽器があります。ボールはいろいろ述べてきたように、子ども自身や身のまわりのものや自然の中にある、さまざまな秩序(法則)を発見し、新たな世界を創造するための橋渡しをするもの(媒介物)です。いわば数量の世界の計器、音の世界の楽器にあたるものです。それゆえ、このボールを赤ちゃんの童具の中心にすえて与えてゆくことこそ、子どもの心とからだをすこやかに発達させるうえでなくてはならないものなのです。

和久洋三の創作したボールは以上の考えを踏まえてつくられました。


子どもの発達と童具ー赤ちゃん童具の世界ー

赤ちゃんの童具 ●ケルンボール ●ボールで育つ知恵 ●赤ちゃん童具一覧 ●お誕生セット

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