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パターン遊び(美意識の育成)・童具館

和久洋三の「童具館」は、積み木・木のおもちゃなどの「童具」によって子どもたちの創造力と共生意識を育てます。
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パターン遊び(美意識の育成)

8個の立方体によるパターン遊び(美の形式)で育つ意識=美への希求―美意識の育成

美への創造活動は童具によってなされる場合、さまざまなパターンづくりとなります。
同じかたちのブロックがあると、子どもは線対称や点対称の模様をつくって遊びます。おはじきや小石などでもその活動をします。これを、<パターン遊び>と呼びたいと思います。<模様遊び>という言葉を使ってもいいと思ったのですが、それではあくまでも平面(二次元)の世界をイメージさせます。
ところがこの遊びは二次元から三次元(立体)へ、三次元から二次元へと展開させることによって、よりその魅力は増大します。そこには建築的に美しい構成物も表現されるようになります。<パターン遊び>と名づけた理由です。
<みたて遊び>が哲学の領域のものとすれば、これは<芸術>とくに美術の領域の活動としてとらえることができ、<美意識>の育成に寄与します。

8個の立方体でパターン遊びが楽しめます

<パターン遊び>について説明します。
子どもは8個の立方体を使って、時たま点対称のパターンをつくり出すことがあります。
それは放射状のある輝きをイメージさせます。
「きれいね!」
思わずそんな言葉がお母さんの口をつきます。
それは時には花のように、時には星のように見えます。
しかし、そのかたちはそうした具体的なイメージを与えるより、むしろ喜びに満ちたものとして子どもの心をとらえます。
では、この輝く美しいかたち、あるいはかわいらしい形をまだ子どもが<美しい>という言葉も<かわいらしい>という言葉も知らない時期に、どのように子どもに意識させたらいいのでしょうか。
そのためにわたし達は、このパターンを動かして変化させてあげます。
植物のつぼみや花が開いていくのと同じように。万物の中には目に映る時は動きを感じさせないものがたくさんあります。
花も葉もその成長は見た目には感じられません。石や大地は全く姿を変えないようにさえ見えます。
しかし変化しています。あらゆるものは少しずつ少しずつその姿を変えています。
それが生命です。
子どものつくりだしたパターンも変化させることによって生命をもつようになります。
ではそのパターンの移り変わりに注目してみましょう。

写真1を見てください。
四つの立方体は中心にくっついています。
そして他の四つはそのまわりを囲むように置かれています。
中心の四つはかたまっていて不動のもののように感じられますが、一つの面で接しているまわりの四つは簡単に動かせそうです。

そこで、まわりの四つの立方体を右まわり(左まわり)に少しづつ動かしていきます。すると写真2のように稜(へり)と稜で接する状態が生まれます。

それからさらに写真3のように稜を面に向け 、
そして写真4のように面を稜に向けて移動させます。

このようにして面と面、稜と稜、稜と面(面と稜)の、すべての接し方をまず示します。

この過程で変化するたびに、「きれいでしょう」「きれいね!」という言葉かけをさりげなくしてあげます。
子どもは「きれい」という意味をこの時理解できるはずです。
やがて、自分でも「きれいだねえ」という言葉を口にするようになります。

 
写真1
 
写真2
 
写真3
 
写真4

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