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子どもの発達と童具 ―赤ちゃん童具の世界―

和久洋三の「童具館」は、積み木・木のおもちゃなどの「童具」によって子どもたちの創造力と共生意識を育てます。
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「赤ちゃん」と呼ばれる0〜1歳児は、大人がびっくりするほど急速に成長していく時期です。そこで、赤ちゃんがご家庭や保育園で遊ぶ姿をとおして、子どもの発達と童具の役割を見てみました。赤ちゃん童具の選び方や、遊び方のヒントにしていただければ幸いです。

ケルンボール(0ヶ月〜)
赤ちゃんがお母さんといっしょに遊ぶ最初の童具です。歌いながら回転させると虹色の輪になります。ベッドにつるすと、握ったり、なめたり、たたいたりします。円盤からボールを一つはずして赤ちゃんに握らせ、お母さんが紐を引っぱりながら歌ったり、お話しをします。2つのボールをコチコチ打ち合わせて歌います。
「ひらいたひらいた」を歌いながら回すと、触ろうとします。(11ヶ月児)

お姉ちゃんも沢山遊んだ<ケルンボール>、きれいだな。(5ヶ月児)

足でけるよ、エイ、エイ(7ヶ月児)

ベビーボール・紐付き(2ヶ月〜) ちゃこ(2ヶ月〜)

お母さんの乳房と同じ感触のボールです。握ることで握力の発達を促します。<ケルンボール>と同様、いろいろなものにみたてて遊びます。

棒の方向にふる時だけ音が出ます。おしゃぶり、がらがら、歯固めとして遊びます。ハイハイできるようになると、転がった<ちゃこ>を取りに行きます。3〜4歳頃からは楽器として遊べます。
 
これなんだろう(5ヶ月児)

さくらんぼ(2ヶ月〜)

どの方向にふってもやさしい音が出ます。最初のおしゃぶり、がらがらとして最適です。

おじいちゃんといっしょ(4ヶ月児)

イギリスの赤ちゃんもさくらんぼが大好き(1.5ヵ月)


おいしいねー(2ヶ月児)

たまゆら(2ヶ月〜) ぽこ(2ヶ月〜)

おしゃぶり、歯固めとして遊びます。裏返しても赤い面が上になるので、「いないいないばー」もできます。3歳頃からコマとして、4歳頃から逆さゴマとして遊べます。

コマにもなるよ(1歳9ヶ月児)
 
2種類の鈴の音がします。おしゃぶり、がらがら、歯固めとして遊びます。4歳頃にコマとして遊べます。
 

じゃん(2ヶ月〜)

ベットに吊るして、がらがらとして遊びます。おすわりができるようになると、棒を握って振り、音や形の変化を楽しみます。歩けるようになると、紐を引いて遊んだり、ネコにみたてて抱いたります。

しっかり握りしめ、動かして音を楽しんでいます(6ヶ月児)

<じゃん>の先をくわえ、まるでおっぱいを飲んでいるよう(11ヶ月児)

ママボール(6ヶ月〜)

乳房の柔らかさのボールです。つかんで転がしたり、投げたりします。たらいに<ママボール>を入れるとお風呂やプールにもなります。

おっぱいみたい(6ヶ月児)

かごに入れたり出したり、握力もついてきました(8ヶ月児)


ぷかぷか浮かぶ<ママボール>をつかまえたり、とても楽しい水遊び(1歳11ヶ月児)

カラーボール(6ヶ月〜)

おすわりができる頃は、鳥の巣の形をした椀の中でボールを転がして音や色を楽しんだり、椀から出したり入れたりして遊びます。歩けるようになったら、床に転がしたりして遊びます。

コップの中でも回してみたくなりました(10ヶ月児)
 
雨樋だと、とてもきれいに流れるよ(1歳児)。
 

ねじっこ(10ヵ月〜) ペアリング(10ヵ月〜)

1歳未満児では、おしゃぶりやころがして遊びます。指先が発達する1歳頃、ネジ回しをして遊びます。4歳頃には積木と一緒に遊べます。

ネジ回しがじょうずにできます(11ヵ月)

球と円柱と立方体が2個づつ袋に入っています。「おんなじ、ちがう」を認識する童具です。同じものを袋の中から探したり、積んだり、転がしたり、打ち合わせたりして遊ぶうちに、おなじ―違う―似ているものを感じとっていきます。

とんねる(10ヶ月〜)   ふえ(10ヶ月〜)

1歳未満児では、おしゃぶりやがらがらとして遊びます。指先が発達し、左右の手と目の協応運動ができる1歳頃、穴通しをして遊びます。

指先をじょうずに使って、1つずつ通します(1歳児)

2つの吸い口から吸って吐いて、計4種類の音が出ます。言葉が出はじめる前に子どもはふえを吹きたがります。ふえは舌と口の筋力を発達させます。


いろんな音色がします。不思議だね(11ヵ月)

たんく(10ヶ月〜)

おすわりの頃は、円柱状に立てると棒を押して遊びます。歩けるようになると、紐を引っぱり、カタコトと音を立てて遊びます。犬にみたてたりします。

人差し指で、棒を出したり入れたり(1歳9ヶ月児)
 
引っぱるとゴロゴロ転がる音が大好き(1歳4ヶ月児)

にりん(10ヶ月〜) 積木(10ヶ月〜)  

ピンセットツマミができる1歳頃、人形を穴に入れたり出したりして遊びます。また、車にみたてて積木を積んだり、自分が乗ったりして遊びます。


お人形を穴に一つずつ全部入れるんだ(1歳4ヶ月児)
1歳頃から積木遊びが始まります。積んだり、並べたり、箱から出したり、入れたりします。1才半頃から単体によるみたて遊びが始まります。


積木を収納箱に一つ一つはめ込んでいます(1歳3ヶ月児)


両手を使って、積木が崩れないように(1歳3ヶ月児)

子どもの発達   ※発達の速度は子どもによって違いますので、参考データ、目安としてご利用ください。
0〜1ヶ月   2ヶ月前後   3〜6ヶ月

● 母親の手や手ごろなもの(童具)をつかませると、反射的に強く握る。
● 20〜30cm手前が見えるようになり、動きのあるもの〈童具〉を注視する。

● 自分の好きな方向に頭を向けることができる。
● 親指やこぶしを口の中に入れて吸う。手ごろなもの(童具)は何でも吸う。
● 握らせたもの(童具)を長く握るようになる。
● 色の目立つもの(赤いボールなど)を目で追う。
● 母親があやすと笑顔を向ける。

● 首がすわり、寝返りがうてる。
  おんぶができるようになる。
● 手と口と目、耳と目の協応動作が始まる。
● 見えたもの(童具)に手をのばし、つかもうとする。つかんだものを口に持っていき、吸ったり、しゃぶったりする。音の出るもの(童具)を振る。
6〜8ヶ月   9〜10ヶ月   10〜13ヶ月

● 乳歯が生えはじめる。歯固めをかむようになる。
● おすわりができるようになる。視野が広がり、2〜3m先のものを目でとらえようとする。
● 母子分離がはじまり、周りのもの(童具)に積極的、自発的に働きかけるようになる。
● 手にしたもの(童具)を噛んだり、なめたり、打ち合わせたり、触覚による探究活動が盛んになる。

● ハイハイがじょうずになる。つかまり立ちができ、視野がさらに広がる。
● 手でつかむ力が強くなり、手先で動かすことが自由になる。
● もの(童具)を立てたり、倒したり、投げたり、転がしたりするようになる。
● スイッチやボタンを押したり、フタの開閉に関心を示したりして、簡単な因果関
係を理解するようになる。
● 両親、特にお母さんを求め、後追いする。いないいないばー、かくれんぼに喜ん
で反応する。

● つたい歩き、ヨチヨチ歩きがはじまる。
● 自己主張が強くなり、人見知りが激しくなる。
● ママ、ワンワンなど、意味のある言葉(1語文)が出るようになる。
● 指先が発達し、親指と人さし指でピンセットツマミができるようになる<ビーズ
>。ビンのフタを開けたり、ネジをまわしたり<ねじっこ>、パンくずなどの細かい
ものをつまむ。
● 空間知覚が発達し、箱から立方体(積木)を出したり入れたりできる。
1歳〜1歳6ヶ月

● ほとんどの赤ちゃんが歩けるようになり、好奇心が旺盛で、活動が活発化する。
● 「パパ、あっち」など、二語文が出るようになる。
● 手押し車を押したり、紐のついた童具を引っぱって歩く。
● ボールでよく遊ぶ。
● 積木を積んだり、並べたりするようになる。
● 1歳半からみたて遊びがはじまる。
 

※こちらの内容は2004年「童具共育」初夏号の特集にも掲載されております。



保護者の方へ 必ずお読み下さい
子どもを一人で遊ばせると球や小さな部品を口の中に入れて、窒息などの恐れがあります。必ず保護者と一緒に遊んで下さい。


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