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おもちゃの選び方A

和久洋三の「童具館」は、積み木・木のおもちゃなどの「童具」によって子どもたちの創造力と共生意識を育てます。
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■ 子どもが喜ぶおもちゃが良いおもちゃとは限りません   和久洋三

 みなさんは、お子さんにどのようなおもちゃを与えていますか。またどんな基準でおもちゃを選んでいますか? 童具についてふれる前にまず、子どもが喜ぶおもちゃについて考えてみましょう。

3 日用品や自然物

 前述のような複雑な仕掛けのおもちゃを喜ぶと同時に、子どもは身の回りにあるものを何でもおもちゃにして遊ぶという面も持っています。コップやしゃもじ、外で遊べば石ころや棒きれなどをいろいろなものにみたてて遊ぶ姿を見ていると、「やっぱり子どもは遊びの天才だ」と感じる人も少なくないと思います。だから、特別におもちゃなんか必要ないのでは、という声をよく聞きます。仕掛けの複雑なおもちゃとは反対にかたちがシンプルなので、想像力をかき立てるのでしょう。しかし、これらだけでは遊びが広がっていきません。
 たとえば、三才になるある子がピーナッツを数個並べて遊んでいました。ピーナッツはその子のイメージのなかで電車になったり、動物の親子やモーターボート、自動車へとつぎつぎに変化していきます。しかし、遊びは10分ほどでストップしてしまいました。空想遊びまではよかったのですが、さて、次にどうやって遊ぼうかと考えたとき、ピーナッツでは積むこともつなげることもできず、遊びをふくらませることができなかったのです。

 飽きてしまうおもちゃに共通して言えることは、何ども遊んだり、あるいは長時間遊ぶと新しい発見や、新しい表現(創造)をすることができないということです。
 子どもが強い関心を示したからという理由でおもちゃを選んでいると、せっかくの子どもの可能性も埋もれたままになってしまいます。飽きられたおもちゃで子ども部屋が埋もれてしまうことのないようにしてください。
 その点でおもちゃ選びを子どもにゆだねることは、決して正解とはいえません。子どもには、何が自分の栄養になるかを知る情報が与えられていないからです。それは遊びながら感じとってゆくことです。

 
みてみて、窓ができたよ。

4 おもちゃには主食とおやつがあります

 親は子どもの健康のため、食事の栄養に気を配ります。子どもはおやつが大好きですが、いくら好きだからと言って、おやつばかり与える親はいないでしょう。まず、三度のしっかりした食事があって、おやつがある。このバランスが大切です。
 おもちゃにも「主食」と「おやつ」があります。
 前項であげた流行りものや、仕掛けおもちゃなどは、いっとき子どもを楽しませる「おやつ」であり、具体的に言えば、ミニカーやリモコンおもちゃ、キャラクター人形などがそれにあたります。
 一方、「主食」となるおもちゃは、「おやつ」のおもちゃのように目をひくことはありませんが、子どもの精神を限りなく豊かにする栄養源として欠かすことはできません。あれこれ工夫しながら新しい遊びを生みだしていけるようなおもちゃこそ、自発性や創造力を育て、子どもの限りない可能性を引き出してくれます。
 保育園で子どもがよく遊ぶおもちゃの統計をとった結果、一番よく遊んだのが外ではボールと保育室では積木でしたが、このふたつは代表的な「主食」といえます。

 


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