積み木・木のおもちゃなどの童具を紹介する、和久洋三の童具館

数量的法則がある

　積み木の形や大きさに法則があることによって、いろいろな組み合わせができ、遊びは無限に広がります。
　私が創作した積み木や童具は、いくつかのピース（部品）を重ねると必ず同じ高さや長さがつくれるようになっています。ですから、すべての童具を一緒に使って遊ぶことができ、成長と共に別の童具を買い足していっても無駄になるものはひとつもなく、愛着を持って長く大切に使い込むことができるようにつくられています。

　ピースの数が多くなれば、ダイナミックで複雑な遊びもできます。自分の背丈より高い塔、白雪姫と7人の小人のベッドや椅子など、イメージがどんどん広がります。
　たくさんのピースを使いこなそうとすれば、自ずと遊びの持続時間も長くなり、集中力も高まってきます。注意力もつきます。
　「あれとあれを組み合わせるともっと楽しくなるんじゃないかな」という視点があると日常生活でも物事を漫然と見ていられなくなります。発見の多い毎日はきっと楽しいはずです。

（和久洋三著／『おもちゃの選び方・与え方』より抜粋）