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ケルンボールのこと 2/5

おすわりするようになるまでの紐つきボール遊び

ケルンボールで遊ぶ-②

(2)揺らして遊ぶ

 乳児の目の焦点は乳房を含んで母親の顔が見える20~30cmの距離に合うようになっているので、その位置にある、とくに動くものに関心を示します。
 そこで赤い紐つきボールを目の前でゆっくり揺らしながら語りかけてあげます(下記写真)。

♪ あっち、こっち、あっち、こっち
  赤いボールが揺れてるよ
  あっち、こっち、あっち、こっち

♪ ぶーらん、ぶーらん、ぶーらん、ぶーらん

♪ イチ、ニ、イチ、ニ

 時々静止させて、乳児の視線が合うのを待ってボールを握らせ、ボールの存在(対象)をはっきり意識させます。
 ボールを掴むことは、いま持っていること、少し前には持っていなかったことも意識させ、動くことによって空間も感じさせます。時間や空間に対する意識は物の存在や動きによってより確かになります。
 そして、ボールを握ったり、動かしたりすることによって、子どもは状況を変えていく力が自分にあることを知り、それによって生命力が強化され、<存在 - 所有 - 生成>のあり様を直感していきます。

(3)上げたり下げたり

♪ 上に下に 上に下に(上記写真)
  上がった下がった 上がった下がった
  上に下に 上に下に

(和久洋三著/『遊びの創造共育法 ②ボール遊びと造形』より抜粋)

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