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かずの木のこと 6/6

数量のシェマと<かずの木>

 <かずの木>に慣れ親しむことにより、数量のシェマをつくることができます。<かずの木>を見るだけではシェマは形成されません。<かずの木>を使って操作する、<かずの木>を見て問題を解く、数(問題)を聞いて<かずの木>を思い浮かべるという学習の中で形成されます。
『遊びの創造共育法 童具編 かずの木/Ⅲ かずの木の算数遊び』を参照)
 また、子ども達がつまずきがちな、くり上がりやくり下がりを含む計算の過程も実際に<かずの木>を用いて行うことによって、作業のモデルを頭の中につくることができます。同じく、掛け算や割り算も実際に<かずの木>を用いてやってみると、理解が深まるだけでなく、問題に応じて頭の中に<かずの木>を思い浮かべて操作することができるようになります。それがシェマです。
 つまり、ものを考える時のベースになるイメージとして<かずの木>は大きな力を発揮することになります。小学校に入って算数の教科に落ちこぼれの生徒が一番多いのは、数量のイメージをきちんともつ前に、文字だけにたよって算数を理解させようとするからです。
 もともと数は量を抽象化したものです。文字も抽象化されたものです。具体的な体験をしないで、突然、抽象の世界だけで数量の世界を理解させようとすれば、落ちこぼれがでるのは当然のことです。
 <かずの木>で数量のシェマをつくるということは、<かずの木>にならって、数量のイメージを具体的にはっきりもたせることにほかなりません。

(和久洋三著/『遊びの創造共育法 童具編 かずの木』より抜粋)

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