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『子ども力 人げん力』

親と子の共育 親と子の共育
子ども力 人げん力 B君との対話(上)
□ 著 者:和久洋三
□ 発 行:童具館
□ 判 型:A5変形版/120ページ/カラー
□ 価 格:1,100円(税込)
□童具館または童具取扱店でお求めください。
発信器より受信器を働かす 子ども力人げん力(上)より抜粋

A「しかし、親は子どもの問いかけにしっかり答えることより、ともすると<こうすればこうなる>ことを前提に子どもと向き合うために、子どもの知的好奇心をないがしろにしがちです。そして<こうしなければ、こうならない>と思い込んで、いつも大人の側の主導権、価値観を優先させます。
 子どもに対して受信器よりはるかに発信器が働いていることが多いのです。これが、人によっては就職したり結婚したりするまで続くことさえあるのです。
 子ども時代を振り返って自分の親を語る時に、よく『理不尽に叱られた、怒られた』ことの思い出話をする人がいます。親に理解されなかった、あるいは信じてもらえなかった日のことをしっかり憶えているんです。しかし、親はほとんどそんなことは忘れています。自分が間違っていたことなど思ってもいません」

B「よくありますね、そんな話が」

A「それも受信器が働いていない証拠の一つです。幼児教育や、子育ては子どもに寄り添うことが大切だと言われていますが、大人はどうしても自分の思いが先になって、子どもの思いを受けとることが後になりがちなんです」

B「必死になって子どもの求めているものを見つけようとしている妻の姿が思い浮かびもしますが、確かに『早くあれをしなければ、これをしなければ』と思うなかでの受信器ですから、十全に機能しているとは言えませんね」

A「そのうえに、この子の生命を守り育んでいるというプライドがあり、しかも、ある点では相手は確かに未熟で無知な生命でもあるので、どうしても発信器を過剰に働かせてしまうのです。
 でも、子どもの活動の意味を自覚して子育てするか、まったく考えていないかでは大きな違いがある筈です。私は子どもの活動を学問や労働の対極にある<遊び>と捉えるのではなく、創造活動ではあるんですが、きっかけは<thinking play=探索活動>と捉えるべきだと思っています。発見したい、もっと知りたい活動です。幼な子の心情と知的欲求はしだいに人と人との関係を理解することにつながっていきます」

『関係性の原理を踏まえた幸福観』図表

本書には「関係性の原理を踏まえた幸福観」の図表が添付されています。図表は、下記のボタンからダウンロードしていただくこともできます。

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