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いい積み木の条件 4/6

積み木もいろいろ、いいおもちゃには条件があります

積み木は、あえて角を丸く処理しない

 私には積み木によって形の世界をしっかり子どもにつかみとらせるというテーマがあります。角がシャープゆえに集合体にした時にピタッと決まるし、四角や、三角といった「形」を明瞭に肌で感じることを大切にするからです。

 例えば、立方体を二つ合わせた時、子どもはその合わせ目の線の部分を、何度も確かめるように指でなぞります。二つのものがぴったり合ってひとつになったことを確かめているのです。どの子も必ずそうします。これがもし、角を丸めた積み木だったら合わせ目には溝ができ、つながったというイメージがもてません。

 角がとがっていて、小さな子には危険なのでは、と心配する人もいます。しかし、遊びの中で、角は痛い、平らな部分は痛くない、ということを少しずつ、身をもって知って、それに対応していく知恵を身につけることの方が大切だと私は思っているのです。

(和久洋三著/『おもちゃの選び方・与え方』より抜粋)

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