童具館トップ > 童具ってなに? > いい積み木の条件 5/6

いい積み木の条件 5/6

積み木もいろいろ、いいおもちゃには条件があります

色彩は、本当に必要なものだけに

 私は基本の積み木には全く色をつけていません。
 色彩があることによって遊びが制限されてしまうことがあるからです。赤い家をつくろうとしている時に赤い積み木が足りなくなってしまったら、別の色をつけ足すしかありません。結果、その子がイメージしていた赤い家はつくれないことになります。それよりも、白木の積み木で赤い屋根や青い船、黄色の電車などをイメージして、自由につくった方がどんなに楽しいか。
 3歳児が積み木を一つもって「ブーブーブー、消防自動車だよー」と言って遊んでいる時は白木の一つの積み木はその子の中で真紅な消防自動車なのです。

 色のついたおもちゃを与えると色彩教育になると思っているひとが多いようですがこれは全く間違った考えです。カラフルな色彩の洪水の中で育った子どもは、色のついたものでないともの足りなくなり、派手なものばかりを好むようになってしまいます。そうなると色彩の微妙なニュアンスや調和に対しての感覚が鈍くなってきます。色というのは、一色できれいと感じるのではなく、他の色との関係によって、きれいにもきたなくもなるものなのです。

 おもちゃを選ぶ時は、本当に必要があって色がついているのかを考えましょう。例えばパターン遊びのように色と形を組み合わせて模様をつくる遊びには色が必要になってきます。

(和久洋三著/『おもちゃの選び方・与え方』より抜粋)

<いい積み木の条件>の関連ページです

童具館へのご連絡は
電話 03-3744-0909 / FAX 03-3744-0988 / Eメール mail@dougukan.com
(対応時間10:00~18:00/FAX,メールは24時間受付・対応時間外は翌営業日以降の返信)