おもちゃの与え方 3/5
童具を上手に取り入れて楽しい子育てを
教え込むのではなく、一緒に楽しむ。お父さんも出番ですよ
童具を与える時に気をつけたいのが、教育的効果を期待するあまりに遊ぶというより、教え込もうとしてしまうことです。教え込もうとすると、子どもは意思表示する、しないに関わらず、不快感を示します。そしてその童具にも興味を示さなくなってしまいます。
自主的に遊ぶように導くためには、まず、親や保育者が童具で子どもと一緒に楽しむことです。これが大切なのです。童具は大人にも十分魅力ある内容の深さをもっています。お父さんもぜひ、一緒に遊んでみて下さい。日頃、子どもと接する時間の少ないお父さんにとって、童具は親子の絆を深める強い味方になるでしょう。
子どもをそっちのけで童具で遊んでいるというお父さんも多いんですよ。
親が一緒に遊んでくれることは、子どもにとって一番の喜びです。その喜びを得ると子どもはやがて一人で遊ぶようになります。ですから、せめて最初だけは一緒に遊んであげて下さい。昔から遊び継がれてきたあやとりや折り紙などもそうしてきたように。
童具は成長に応じた遊び方ができるので、中学生からでも役立ちます
「おもちゃはせいぜい、小学校に入るまでのものでしょう。だから、そんなにこだわらなくてもいいのでは」という質問を受けました。
これは、遊ぶことと学ぶことを全く別のこととして考えた意見です。
遊びが、勉強を妨げるものという意識があるように思います。ヨーロッパでは、中学生も高校生もいろんなパズルを楽しみます。大人達も長いバカンスの間中、パズルやゲームを楽しみます。
童具は、数学の原理に基づいてつくられています。同じものでも小学生や中学生が遊べば、幼児とは違う情報が得られるようになっているので、何歳になったからもう卒業ということはありません。私のつくった童具に、数学者や建築家といったプロが興味をもってくれることがしばしばあります。
(和久洋三著/『おもちゃの選び方・与え方』より抜粋)
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